ウィッグとは?かつらとの違い・用途や素材別の違い

おしゃれな女性の間で「ロング ウィッグ」の人気が高まっています。

技術の進歩により、地毛と変わらないナチュラル感が実現し、着用も簡単になりました。

ウィッグにはフルウィッグをはじめ部分用、医療用など、様々な種類があるので「試してみたいけれど、選び方がわからない」という方も多いのではないでしょうか。

この記事では、ウィッグとはどんなものなのか、かつらとの違いは何かなど、ウィッグについての基本的な情報をご紹介します。

ウィッグとは
「ウィッグ」とは、薄毛部分をカバーしたり、ヘアスタイルを変えたりするために使われる装身具のことです。

起源は、なんと古代エジプト時代までさかのぼり、ファッションや演劇用としても使われてきたなど長い歴史があります。

ウィッグとかつらの使用方法の違い
「ウィッグとかつらは、どう違うの?」と思う人は多いでしょう。実はこれらは同じものを意味します。

ただし用途によって使い分けることが多く「ウィッグ」は女性用を指すことがほとんどです。

また、おしゃれ用であったり、コスプレ用であったり、ファッションのひとつとしてのニュアンスが強く、髪の長さを足すエクステンションや、医療用のもののうち女性用はウィッグと呼ばれます。

それに対し「かつら」という名称は、主に男性の薄毛カバーや舞台演劇用として使われます。また、年配者向け商品をかつら、若者向けをウィッグと呼ぶ場合もあります。

用途や素材別のウィッグの種類
どんな種類のウィッグを選んでいいか悩む場合は、まず用途や素材で絞ってみましょう。

女性用のウィッグには大きく分けてファッション用と医療用があり、さらに素材の違いがあります。

どんな用途で使いたいのか、どんなヘアスタイルにしたいのかなど、自分の好みを具体的にピックアップしておくと選びやすくなります。

*ファッション用と医療用
病気などで頭髪を失った人のために開発されたのが、医療用ウィッグです。
ファッション用との大きな違いは、頭皮に触れる部分に低刺激な素材を使用している、通気性を高めて頭髪の再発をさまたげないなど、デリケートな皮膚をやさしく守る工夫が随所に施されていることです。
また、ファッション用では、色やスタイルでイメージチェンジを楽しむ人が多いのに対し、医療用は地毛の代わりとして着用するため、ベーシックなヘアスタイルやナチュラルカラーのウィッグが中心となります。
購入の際は、JIS規格認定「(メディカルウィッグ)」のマークがあるものが安心です。

*人毛と人工毛
ウィッグの素材は「人毛」「ファイバー(人工毛)」「人毛とファイバーのミックス」が一般的です。
人毛素材の特徴は、何と言っても見た目や質感のナチュラル感です。ドライヤーやコテでのスタイリング、毛染めも可能ですが、使用するうち地毛同様に傷みが発生します。
その点、ファイバー素材は手入れが簡単で安価な上、型くずれや傷みも少ないというメリットがありますが、静電気が発生しやすいというデメリットもあります。また、質感や光沢も人毛に比べて自然さの点で劣ります。
ミックス素材は、人毛素材とファイバー素材の弱点を補っており、手入れが楽で見た目も自然です。ただし、人毛部分が傷むと退色により色ムラが出る場合があります。